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森林木

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2012年12月12日 34時40分 はれ  日直:うだ



デザインの仕事をしていて
“わかりやすさ” を求められることが多々ある.
その言葉に違和感を感じつつも
わかりにくいよりは, わかりやすいほうがそりゃいいよね
と, 昨日までは思っていた.


今まで感じていた違和感を森に例えてみるとこんな感じ.


森をわかりやすくするために
特徴的な木だけを残してあとは切り倒した.

さらにもっとシンプルに
一番目立つ大きな木だけ残してあとは全部切り倒した.


それはもう森ではなく, 林であり, 木ではないか.
むしろ, 断定してもいいかもしれない.


きっと
いろんな種類の木だけではなく
いろんな植物や動物がいて
池とか川とか, においとか湿気とかがあって
たくさんの自然が雑然とわさーってあって
それが森なんだと思う.

あまり森に行ったことはないけど……
(今度行ってみよう)


“わかりやすさ” は場合によっては
本来あるべきものを見えなくしてしまうし,
それは結果的に元の形を変えて見せてしまうかもしれない.

だから, “わかりやすさ” を求めるのではなく
“伝わりやすさ” を求めたらいいんじゃないかと
今朝思ったのだ.


“あの森を伝えやすくしてください”
と実際に依頼がきたら,
どうしたらよいか大変悩むとは思うけど
そのほうが前向きに取り組める気がする.


※ちなみに,
“わかりやすさ” を森と林と木に例えたけれど,
方法として
一本の木で森を “伝える” ことはできると思います.
悪しからず.

Last update:2012.12.13